2011年3月11日の東日本大震災の際、大きな津波被害を受けた岩手県三陸の山田町。
大震災後の三陸被災地に学ぶ「ワンダートラベラー山田湾まるごとスクール」の旅を、翌年の2012年8月から、NPO野外調査研究所、馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム、新潟大学災害・復興科学研究所(危機管理・災害復興分野)の3団体の主催で、毎年続けてきました。
関東から旅の私たちを毎回あたたかく迎えて多くのことをお教えいただいた「山田史談会」元会長の川端弘行先生。
山田町の郷土史研究の生き字引であり、さらに大浦では考古・民俗資料の収集をされていた川端先生は、2011年津波でご自宅と貴重なコレクションも被害を受けられて、2012年に訪ねたときは仮設住宅にお住まいでした。
その後、精力的に研究資料に復元や整理に邁進、2019年にお訪ねした際も再建されたご自宅でお元気でおられましたが、2020年からの新型コロナ感染症の蔓延のため、「まるごとスクール」は中止になってしまいました。
コロナが終息したら、先生にまたいろいろ教えていただきたいと思っていましたが、2021年4月4日夜、ご逝去されたとの訃報に接しました。
心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに、お世話になった生前の御姿を偲んで、写真アルバムを編集し、感謝と哀悼の意にかえたいと思います。
(各写真にタイトル・説明・撮影場所・撮影年月日をつけていますので、1枚ずつご覧ください。 制作・蕨由美)