四臂青面金剛像を刻む庚申塔
上花輪香取神社 寛文11年(1671)の銘

野田の町は、18世紀後半に醤油製造で潤う町へ変貌し、石造物も町の繁栄と富を映すものになりますが、それ以前の江戸中期までの石造物には、北総や江戸川流域の地域と共通する信心深い石像が数多くあり、この塔も、中期の青面金剛像確立過程期の優品です。