2013年5月7日、奈良での2日目朝は、宿泊した高畑町のホテル隣の「頭塔」を見学した後、生駒山東麓の有里町の円福寺・輿山往生院・竹林寺を訪ね、午後は山川先生のご案内で大和郡山市の額安寺を訪ねました。有里町は、行基の終焉の聖地として行基を追慕した忍性との関わりの深い山里で、円福寺と輿山往生院には、初期宝篋印塔などの貴重な石造物が残されています。
『日本石造物辞典』によれば、輿山墓地の惣供養塔の役割を果たしていたと考えられるとのこと。そのプロポーションは大和地方の初期宝篋印塔の原点で、円福寺の北塔もこれをモデルに作塔されたと思われています。