2013年5月7日、奈良での2日目朝は、宿泊した高畑町のホテル隣の「頭塔」を見学した後、生駒山東麓の有里町の円福寺・輿山往生院・竹林寺を訪ね、午後は山川先生のご案内で大和郡山市の額安寺を訪ねました。有里町は、行基の終焉の聖地として行基を追慕した忍性との関わりの深い山里で、円福寺と輿山往生院には、初期宝篋印塔などの貴重な石造物が残されています。
このお堂の中には行基の墓塔と伝えられる五輪塔があるそうです。輿山往生院は、天平21年(749)に入滅した行基が、火葬された生駒山の東陵にあたると流布されてきましたが、中尾良藏氏によれば、流布本の「遺骨は往生院に納めた」の記述は後で書き加えられており、竹林寺で火葬・埋納されたとのことです。