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2005年6月24日 (金)

T-2 印旛沼・手賀沼周辺の古墳について-大塚初重先生の講演から

 6月18日(土)白井市教育委員会主催の「印旛沼・手賀沼周辺の古墳文化」という大塚初重先生の講演会に行ってきました。
 十年ほど前に、大塚先生が講師を勤められた吉野ヶ里・壱岐の史跡めぐりに参加したことなど懐かしく思いながら、ますますお元気でとうとうと講演されるお姿に元気づけられました。

 iigouisaki お話は、手賀沼南岸の沼南町の地域最古の前期の古墳北ノ作古墳に代表的な前方後方墳について紹介があり、この形が東海地方から関東への特徴的な形であり、印旛沼南岸の佐倉西高校構内に保存された飯郷作の古墳群(写真⇒)の、弥生時代からの方形周溝墓、前方後方墳(2号墳)とそれに寄り添うような方墳2基に、その変遷のあとをたどることができるとのことです。

 (⇒「縄文遺跡のある風景 in神楽場遺跡にて-4)

yamazaki

 

 一方、山崎ひょうたん塚古墳(写真⇒)のような前方後円墳は、のちの大和政権の勢力のこの地への進展を意味するとされ、古い段階のいちじく形の前方後円墳の市原市に築かれた神門5・4・3号墳は、この地が大和の勢力にとって、古東海道の重要な地であったことを示しているとのこと。

 

 ところで昨年度の白井市の調査で、市内平塚字小森に新しく前方後方墳と推定される古墳「小森瓢箪塚古墳」が見つかったとのニュースとその図面が紹介されました。
 この古墳の上には、蔵王権現様が祀られていて、地権者の方の家訓で、機材を持ち込んでの測量ができず、デジタルカメラでの写真測量という新しい方法が試みられ、その調査図から前方後方墳と推定されたとのことです。
 この新発見の古墳、やはり手賀沼にふさわしい前方後方墳だったというわけです。

 

 tennjinnmae この講演会のあと、お誘いした友人と、歴博の縄文低地遺跡のフォーラムに参加していた夫と遠くからいらした友人と合流し、大塚先生の講演の復習をかねて、山崎ひょうたん塚古墳(前方後円墳)~岩名天神前遺跡(縄文・弥生遺跡)(写真⇒)~神楽場遺跡(縄文)、そして最後に飯郷作遺跡を廻ってきました。

 私たちにとっては身近なおなじみのコースですが、梅雨の合間のおだやかな風景が夕陽に映えていて印象的でした。

 

 ところで、小森瓢箪塚古墳での写真測量の方法について同行した友人ともども、とても興味津々でしたので、そのシステムについて資料を送っていただきました。
 KURAVASという写真計測システムだそうです。

 お送りいただいたT花さま、ありがとうございました。

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コメント

6月末日に、「小森瓢箪塚古墳の測量調査報告書」を全国の都道府県立図書館と関東甲信越静地区の主な埋蔵文化財調査機関・教育委員会宛てに発送しました。その結果、いくつかの調査機関から測量方法についての問合せを受けました。
 クラベスというシステムによる測量は、関東地方ではまだ実施例が少ないようですが、関西ではいくつか導入例があるそうです。既に導入されている機関の方で精度や運用方法についての率直なご意見等を御教示いただけないでしょうか。
 なお、古墳は交通の不便な場所にありますが、ご案内もしますので、御連絡をお待ちしています。

投稿: T花 | 2005年7月 8日 (金) 23:31

ときおり発言してるわりには、実はあまり史跡を訪ねてないのです。山崎ひょうたん塚や飯郷作古墳などは身近なもので、何度かいってますが、柏や我孫子の古墳も見ておきたいです。そして、話題の小森瓢箪塚古墳、是非拝見したいです。T花さま、よろしくお願いします。
ところで、房総の古墳を知るには便利なページがありますね。書籍も持っていますがネットで読めるのもありがたいです。
印波国の古墳は次の通り。
http://www.haniwakan.com/boso/inba.html

投稿: さわらびT | 2005年7月12日 (火) 22:51

写真から測量するプログラムを作っています。
よろしければご覧ください。
http://www3.plala.or.jp/SolidFromPhoto

投稿: SolidFromPhoto | 2008年7月27日 (日) 16:59

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